unatokanato

障害児の前反抗期 子どもから大人へ変わる途中のイライラですね

unaも小学5年生になりました。

現在11歳。
知的障害がありますので、知能的な成長は同じ年の子とはだいぶかけ離れているものの、体つきや感情などはだいぶ健常児さんと近くなってきています。

そうです。
難しいお年頃・・・になってきたようです。

ネットで検索してみるとこの10歳前後の兆候は前反抗期、あるいは中間反抗期などと言われていて親に反抗してみたり、生意気な口を利くようになると言われています。

この時期の特徴

自分が自分であることに目覚めるときです。難しい言い方をしてしまいましたが、自分の考え方や価値観が出てくる時なのです。

なので今までは自分の親の言うことを素直に聞いていた子でも、少しずつそんな親の意見に疑問を持ち始めたりします。
だから反抗します。

大人に比べたらまだ言葉が少ないので、まだ反抗の仕方だってよくわかりません。
「うっさいなー」

そんな言葉を投げかけて、自分の疑問の答えを探ろうとしているんですよね。

だからと言って、まだ前反抗期なので、全部が全部親から離れたいと思っているわけではないのです。

世の中に対する漠然とした不安もたくさん抱えています。

生意気な事を行ってた矢先に甘えてくる、なんて行動はこういう不安を感じているから起こるものなのです。

どうしてこの時期なのでしょう

この10歳前後は第2次性徴が始まるのが時期と言われています。

ホルモンの分泌が盛んになり始め体が成長しようとすることで、かなりの体力を使います。
なので、この時期の子供は

本当に疲れてしまうのですよ

また、体だけではなく脳も急激に発達するので感情も不安定になりがちになり、本人もどうしていいのかわからずイライラしてしまうことが増えてきます。

なので

「わかってるよ!!」
(わかってないからイライラするんだよ!)

と叫んでいるのです。

unaの行動

unaもそれはそれはイライラしています。

自分はできる。やれる。もう子供じゃないよ。

そういう感情があるのでしょう。

特に着替えなどに関しては、私がクローゼットを開けることさえ大声を出して嫌がることがあります。

あら、それなら、自分で着替えを出せばいいじゃない。

と、一歩引いてみているのですが、これがまたunaにしてみれば気に入らないことのようなのです。

なによ!選べじゃないない!手伝ってよ!!

親の私からしてみれば、
「何いってるんだい???」
と首をかしげてしまうような内容です。

服がやっと選べたものの、今度は自分で着替えるんだから、手を出すなと怒る。

いいっ!

怒るもんだから、離れて見ていれば上着と散々悪戦苦闘した挙句に

もう、着れないっ。イライラするわっ!!!

と服を投げ捨てる。
そして、遠くから見ている私を見つけ

見てないでやってよっ!!

と怒る。

unaは話すことができないので、そういったイライラを表現することもうまくできすに、本人にしてみればそれすらもストレスになっているようです。

私もそんなunaを目の当たりにした時には一体、どっちなのよ!と怒鳴ったりすることもありました。
そんな怒鳴った私に対して、またunaもイライラするのですから、終わりがありません。
イライラしていることにイライラして本当に、二人して朝からぐったりすることも珍しくはありませんでした。

 

知的障害を持っていても反抗期はある

そんな時、ふと学校の先生と面談することがあったので、最近のunaの様子を話してみたのです。
先生の答えは

思春期にさしかかっているんですね

と。
今までunaの成長に関しては機能性のことばかり気にしていた自分に気がつきました。
そう、心も成長しているのです。
できないことが多いので、まだまだ子ども扱いしていましたが、unaの心も気持ちもちゃんと成長していたのです。

unaは女の子なので、特にパパへの反抗は大きいです。

何をしても嫌。
朝起きて顔を合わせただけでも嫌。

パパの心情もはかりつつ、初めは戸惑っていた私たちですが、先生からの「前思春期」という言葉をきいて、これは正常なことなんだと気持ちを落ち着かせることがだんだんできるようになってきました。

比較的感情は豊かなので、逆にわかりやすかったのかもしれません。
感情を表現するのが苦手な子は、イライラを感情ではなくものにあたったり、暴力に出たりすることもあります。

すべてがすべて思春期だから、と片付けてしまうのは安易な考えになってしまいますが、お年頃になった障がい児さんさでも、こういった体と気持ちが不安定になる時期はあるということをちょっと覚えておくだけでも、お母さんの気持ちが変わってくるかもしれませんね。

 

 

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